開幕戦を落として迎えた2戦目。マウンド上の19歳は、我を失っていた。「めちゃくちゃ緊張して、だいぶ慌ててました」というように、制球が定まらない。自慢の直球は最速153キロを計測したが、4回までに毎回の5四死球。いつ崩れてもおかしくなかった。
“姉さん女房”が窮地を救った。横浜からFA加入した相川が「今までやってきたことを全部出せ。それで打たれたらしょうがない」と尻をたたいた。中盤以降は、あまり使わないチェンジアップを多用。150キロ超の直球が頭にある阪神打線の裏をかき、若きエース候補を立ち直らせた。
「正直、いつ1勝できるか不安だった。だいぶ荒れたけど、これからは余裕を持って行けると思う」と由規。2年目の新人王に向けて好スタートを切った。
◆昨シーズンの由規 日本ハム・中田と並んで「怪物ルーキー」として話題となったが、オープン戦で2戦連続KOを喫して開幕1軍を逃した。2軍では先発ローテ入りし、最多勝となる8勝をマーク。8月に1軍に昇格。9月6日の巨人戦(神宮)での初白星を含む2勝を挙げた。首脳陣の配慮で投球回数を29回2/3にとどめ、今季に新人王資格を残した。
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この調子だと由規が2桁勝利をあげて新人王なんて十分にありそうですね。